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玉能回路

週刊「玉能回路」は毎週水曜日更新です。


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学者の夢

  1. 2017/08/16(水) 04:45:21|
  2. 週刊「玉能回路」
  3. | コメント:0
学者の夢はノーベル賞だと言ったのか 
僕の夢はノーベル賞だと言ったのかは 記憶に定かではないが
私が10歳の時 人生で初めて出会った学者こそが彼であり 電気の研究をする人だった
学会の帰り足 我が家に数日逗留して 私の夏休み帳を見てくれたりした

その夏休み帳の書きとりの所に ひろい「広い」という漢字を書いて 何か素敵な話をしてくれたが 忘れてしまった が 私が高校生の時の夏休みには 「偶然は準備のない者を決して助けない パスツール」と 紙に書いて手渡し 再びノーベル賞の話をした
彼は祖父の家の書生で 私の父とは兄弟の様に育ったのだそうだが 「お父さんは努力が足りなかった」「お父さんのようではいけない」と言いながらパスツールの話を繰り返した

私はと言えば 蛙の子は蛙 大した努力もせずに成長し
あまり勤勉でないにも関わらず医者になった父と 美しい母と 寡黙で努力家の書生の青春ドラマのような話も聞く年になった
次の学会は何時だろう と楽しみにしていたが 学者はノーベル賞に届かぬまま病で逝き
 私の元には 記号だらけの彼の論文集が送られてきた
論文集を見るたびに思う

つくづく思う
それぞれ 長い長い人生だが 書こうと思えば たった一枚の原稿用紙に納まってしまう
故人を語る 告別式の喪主挨拶のように





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