永遠の刻(とき)
受け売りだと 前置きをしてこんな話をしてくれた人がいる
「明日死ぬと思っていきなさい
永遠に生きると思って学びなさい」
ガンジーの言葉だそうだ
う~ん と唸ってしまった
今日が最後の日だと知らされたら 修業の足りない私はあたふたあたふたと
無駄に時間を過ごしてしまうに違いない
書きかけの手紙
散らかった納戸
作りかけのシチュー
未整理の冬物衣服
銀行振り込みも 花の植え替えも 一日では間に合わない
そのくせ、永遠とまでもいかなくとも 長い未来があるのなら
「明日があるさ」と開き直りそうだ
こうも受け止め方が変わってくるものなのだろうか
スローライフ いや 単なるおばちゃん化か
ガンジーさんごめんなさい
偉人の言葉に 異人の自分が 口答えをする
花冷えの夜である