玉能回路

週刊「玉能回路」は毎週水曜日更新です。


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出戻り犬

  1. 2013/11/26(火) 21:45:23|
  2. 週刊「玉能回路」
  3. | コメント:1
 「譲渡した犬を返却したい」と動物管理センターに連絡がきてから、その犬が戻ってくるまでひと月以上かかった。

 犬の場合も、猫の場合も、出戻りは時々ある事だ。夜鳴きがひどかったり、家族に馴染めなかったり、かわいがろうと触ったら引っ掻いたとか、噛んだとか、理由は様々だ。が、どのケースも飼い主にとっても、動物にとっても、戻されることがベストだと思われるほど深刻で、双方がさまざまな努力をしても繋ぐことの出来なかった縁なのだと思う。

 今回の出戻りはあの激ヤセ犬、アリーナだ。治りかけていた皮膚病も気にかかる、やっとあばら骨が見えなくなったところだ、お互いの傷が深くならないうちに一日でも早く戻してほしいと、獣医も職員も、私も願った。そしてぼろぼろになって戻ってくるアリーナを想像した。

 人違い、いや犬違い、いやいや別人ならぬ別犬のように逞しく美しくなってアリーナは帰って来た。飼い主さんは皮膚炎の治療に手もお金もかけ、高栄養食も食べさせ、かわいい首輪を新調し、わずかひと月半ほどで愛らしい表情の出来る子に変身させてくれたのである。どれほど可愛がられたのだろう。センターに戻ったアリーナは、前にもまして分離不安が強くなり、犬舎に入れたとたんに悲鳴を上げ始める。

 充分な運動をさせてあげられなくなった家庭の事情が返却の理由だが、アリーナ同様に、飼い主さんも辛かったに違いない。何よりこの別犬ぶりが愛情の証であり、家庭でしか得られない安堵感がアリーナをここまで変身させたのだから。

 陽気で賢いアリーナは処方食やメディカルハーブを届けに行く私たちを見つけると、ちぎれんばかりにしっぽを振り、お腹をみせてひっくり返り、べろべろ舐めたり、身体をこすりつけたり、と甘え上手も相変わらずだ。もう一度この子にいいご縁が巡って来ますように、そして二度と出もどらないようにと願うばかりである。

出戻り犬

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七七日忌

  1. 2013/11/20(水) 07:23:54|
  2. 週刊「玉能回路」
  3. | コメント:2
 もう四十九日なのか、まだ四十九日なのか、母を見送ったこと自体本当のことなのか、まだ夢を見ているのか、ただただあわただしく時が過ぎた。そしてそのあわただしさは今も続いている。

 沢山の方に母は見送っていただいた。そして今、私は沢山の方に支えていただいている。私をマリオネットに例えるなら、数え切れないほどの力強い糸が、愛情あふれる糸が、私の体を支え、気持ちを支え、沈みそうな私を引きあげてくれている。すぐ近くの糸も、遠くからの糸も、私を見守ってくれる。感謝である。深謝である。

 母の七七日忌の法要が無事終わった。いつか時が来て、葛藤も悲しみも後悔も乗り越えることが出来たら、母のことを書かせていただこうと思う。いまはただ心からありがとう。玉能回路、復活です。


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